
最近の例では、8月10日のNHKの討論番組で太田誠一農水相が「消費者としての国民がやかましくいろいろ言う」と言ったことが問題視されたが、これもおかしい。むしろ、この番組で高村外相が言った言葉の方が問題視されるべきで、太田農水相の発言よりはるかに重大である。
再調査着手で制裁一部解除へ 拉致めぐり高村外相
高村正彦外相は10日のNHK番組で、11、12日の両日開かれる日朝実務者協議に関連し、両政府が合意した方法に従って北朝鮮が拉致被害者の再調査に着手した段階で、経済制裁を一部解除する考えを示した。
高村氏は「生存者発見のための調査のやり方が定まり、調査着手を確認した段階でごくわずかに制裁を緩和する。行動対行動であり『あなたたちは行動しなさい。私たちは約束した事をやらない』では外交は進まない」と述べた。
一方、外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長は10日午後、日朝実務者協議に出席するため、成田空港発の全日空機で中国・瀋陽に到着した。
協議では、6月の前回協議で合意した拉致被害者に関する再調査の方法や時期など具体的内容をめぐり議論する。北朝鮮側は宋日昊・朝日国交正常化交渉担当大使が出席する。
日本側は、北朝鮮による再調査の内容を日本が随時点検できる方法を求める構え。日航機「よど号」乗っ取り犯グループ関係者の引き渡し協力でも進展を促す考えだ。
2008/08/10 14:14 【共同通信】
どう考えても、まともなメディアがこの番組を取り上げるのなら、太田発言より高村発言の方を重要視するはずだ。つまり、日本にはまともなメディアがない、ということなのである。
▼7月5日渋谷、表参道で行われたデモ行進 連合国(国連)大学前
しかも日教組は、我が国における、北朝鮮の最大の支援団体の一つなのだから、高村発言で世論に火がつくことを恐れ、民主党の輿石議員はまるで福田首相と連係プレーを取ったかのように見えてしまう。こんなシニカルな見方などあり得ないと思っていたのなら、この人も相当おめでたい。
福田、高村ラインの媚支那・朝貢外交路線は、毒餃子テロ問題だけでなく、もちろん拉致問題でも日本人の生命、人権と国家主権を危うくするばかりだ。
▼7月5日渋谷、表参道で行われたデモ行進
加藤紘一の7月7日の発言の意図は不明だが、一応、加藤は日比谷、東大というコースだったので考える能力はあるとすれば、日本人への挑発か、金正日への忠誠度を申告するためだったとしか思えない。そんな加藤に地村保さんが抗議のFAXを送っている。
地村さんは「貴殿はそれでも日本人かと言いたい」とFAXで書き送ったのだが、地村さんの認識は前提が間違っている。加藤のこれまでの所業を見れば、日本人だと考える方が間違っているのである。
7月7日の加藤発言の直後、7月9日に国会内で拉致議連と家族会、救う会の記者会見が行われた。米国の裏切りに抗議し牽制する記者会見で、家族会は政府とも距離を置くことを初めて公にした記者会見だった。このとき、出席していた有本明弘さんは、平沼赳夫拉致議連会長が記者の質問に答えた後、間髪入れずに加藤紘一発言についてこう言った。だが、メディアは全く報道しなかった。
いつか何かの機会に書こうと思っていたが、ここでお伝えすることにする。
▼7月9日、国会内での記者会見。平沼赳夫議員と有本明弘氏の言葉
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▼8月10日、特定失踪者の家族懇談会が初めて行われ、北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の収録も
そして、何よりも、北朝鮮への不信感は増え続けることがあっても減ることは絶対ない。これは家族会だけでなく、普通の国民なら誰でも同じはずだ。
ただ、今回大きな変化があったのは、再調査(外務省アジア大洋州局長の斉木氏は、再調査ではなく、あくまでもやり直しと言っているが)の中に、政府認定拉致被害者だけでなく「特定失踪者問題調査会」がリスト化している拉致の疑いが強い特定失踪者も含まれていることだ。北朝鮮が本当にそこまで受け入れているのなら、つい最近まで北朝鮮が「調査会」を罵倒していたことを考えれば、大きな変化かも知れない。
調査会の荒木和博代表は15日未明、以下の声明を出した。
[調査会NEWS 672](20.8.15)
■やはり「再調査」など認められない
荒木和博
昨日(14日)午後4時から1時間、内閣府で日朝実務者協議の説明が行われました。政府側は中山大臣と斎木外務省アジア大洋州局長ら、家族会は飯塚代表他10名、救う会全国協議会が藤野会長他2名、調査会が私と真鍋副代表の2名でした。
時間が限られていたため調査会からの質問は真鍋が一回行っただけでしたが、全体を通して感じたことは、率直に言って「こりゃだめだ」というものでした。斎木さんは「協議の中で『再調査』という言葉は使わず、『調査のやり直し』と言った」と言っていましたが、いずれにしても「調査」自体が馬鹿げた話で、拉致をしていった側が「誰を拉致したか調べる」などという話はどう考えても理屈に合わないでしょう。
唯一認められるとすれば北朝鮮のメンツを保つということで、まあそれでも何人か帰ってくるなら一定の成果はあったと言うべきでしょうが、それなら「調査委員会の設置」も「調査の進捗過程」の通報も全く無用です。例えば30日の期限を切って、「余計な説明は無用。それまでに全員出すこと。そうすれば制裁の一部解除を行う。しなければさらに制裁を強める」というのならともかく、途中の過程など、どうやったところで全くの作り話に過ぎないのですから、相手の話を聞く方が無駄です。
逆に問題なのは、今回の合意からすると、北朝鮮側が例えば「調査委員会を作った。委員長は誰で委員は誰だ」とか伝えてくれば、それだけで日本は制裁の一部解除に入れるということです(もちろん世論の動向を見てでしょうが)。最初に制裁解除があって、それに理屈を付けているだけと思われても仕方がないでしょう。ちなみに4年前のとき出てきた調査委員会の責任者(?)は陣日宝という名前で、肩書きは「人民保安省捜査担当局長」でした。この名前の読み方「チニルボ」は「進一歩」と同じで、これは韓国語で「一歩前進」という意味です。これは実務者協議の日本側代表にわけのわからないオッサンを連れてきて「誠済矢目留」という名前にして出すのと同じことです。
相手が中山大臣と斎木さんのため、家族会の人たちもかなり言葉を自制していましたが、福田総理が拉致問題解決のために強い意志を持っているとか、政府が一体となってやっているという二人の言葉を信じた人はいないでしょう。私たちはなおのことですが、その言葉が逆に二人に対する不信感を強めたことは間違いありません。そして、秋に満足のいく結果(すべての拉致被害者の救出)が出る可能性はほぼゼロです。たとえ数人が帰ってきても、逆に大部分は棚上げ(再調査の継続などの言葉でごまかすのでしょう)になるはずです。
「再調査」の細部などどうでも良いことです。政府は「救出」と言わず「帰国」と言っていますが、些末なことを大げさに言い、言葉をごまかして拉致問題の全体像を少しでも矮小化しようとしているとしか思えません。国民の側の本質を見据えた姿勢、建設的緊張感が欠かせません。だめなものはだめと、はっきり意思表示をしていくことが必要不可欠だと思います。
ちなみに調査会では緊急に下記の通りインターネットを通じて公開生中継を実施することにしました。ぜひ、今大事なことは何なのか、耳を傾けて下さい。
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公開大発言会のお知らせ
8月11日、12日に行われた日朝実務者協議では結局「再調査」の進行に合わせて制裁の一部解除を行うことが合意されました。誘拐犯が「私が誰を誘拐したか調べてみる」というなどまるで話しになりませんが、さまざまな形で最後のあがきを続ける北朝鮮当局をここで取り逃がすことはできません。私たちは様々な立場の人々の声をより多くの人に知っていただくため、次のような情報発信の場を設けます。全国・全世界の方々に対するアピールを、ぜひお聞きください。また、東京近辺の方は公開収録にぜひご参加ください。
1、 日時 平成20年8月22日(金)18:30〜20:30
2、 視聴方法
(1)インターネットによる全世界同時生中継
(株)ネットライブのホームページ(http://www.netlive.co.jp)からご覧になれます。
(2)生中継の公開収録
会場:UIゼンセン同盟会議室UIゼンセン会館2階会議室
(東京都千代田区九段南4-8-16 tel03-3288-3549)
※JR総武線、地下鉄有楽町線・南北線・都営新宿線市ケ谷駅下車3分 日本棋院斜向い
http://www.uizensen.or.jp/doc/uizensen/access.html
※参加費500円・どなたでも参加できます。
3、 内容
(1)今回の日朝実務者協議などに対する意見の発表
(2) 米国のテロ支援国家指定解除に対する意見の発表
(3) 北朝鮮人権問題に関する意見の発表
(4) 北朝鮮核問題に関する意見の発表
4、 発言者
(1)調査会及びしおかぜネットワーク関係者
(2)関係家族
(3)関連NGO代表・専門家等
1人5〜10分程度の発言を行う(海外からのメッセージも含め)
最後にアピールを採択する。
5、主催 特定失踪者問題調査会
さて、話を戻そう。7月17日、加藤紘一は安倍前首相に「北朝鮮そのもの」と批判された。以前から情報は入っていたが、その安倍氏は8月15日の終戦記念日、靖国神社に参拝する。じつは昨年も、安倍氏は病気による退陣がなかったら、首相として秋の例大祭には参拝するはずだったのだ。

※ブログ下部に設置していた「FRANCE24」英語放送の画面は5月23日のエントリーページに設置しています。日本のテレビだけではダメだと思っている方は、クリックすると別ウインドウが開きます。下部にある画面をご覧下さい。IEの場合、音量は右クリックで調整して下さい。ファイヤーフォックスだとコントローラーがあります。
本来であれば、国民に知らせるべきところを意図的に、しかも巧みに避けるのは、マスコミが日常的に行っていることですね。
また、北島選手に国民栄誉賞という話が出ていますが、そうやって、国民の目を誘導し、どうでもいい情報で、紙面や電波を埋めて、大切な情報に蓋をしてしまいます。嫌らしいマスコミとスポーツの政治利用です。
それで、ノーベル賞に対するイグノーベル賞のような、国民恥辱賞とでもいうべきものを、西村様が主催していただけませんか。著名な審査員が集まって、恒例になれば、マスコミも毎年取り上げてくれるかもしれません。
今年はダントツで福田首相でしょう。
外務省はアリバイ作りみたいに拉致被害者返還を絡めて国交回復を図っていますが北朝鮮との通商で日本にどのようなメリットがあるかさっぱり判りません。
またレアメタルの埋蔵が言われたりしますがレアメタル産出が期待される国なら一切の経済援助といったもの不要です。
対北朝鮮との外交交渉ニュースを見るたびに最後に残された最大利権に一部の政治家と官僚が暗躍しているとしか思えません。
五輪もいよいよ終了ですが、私は北京虐殺五輪に反対して、TVを見ずに8月は過ごしています。単身赴任中の夫がお盆に帰省し、其処までやるかと半ば呆れていました。(お付き合いに感謝してます)私は、TV観戦やせ我慢中に岩田さんの「チベット虐殺と朝日新聞」などを読み過ごしていました。この一冊の本を作るのに1945年からの朝日新聞のチベット関係の記事を、どれほど膨大な資料を調べたのだろうと驚嘆し、頭が下がる思いで拝読させて頂きました。朝日新聞編集委員の加藤千洋氏はTVで見せるソフトな物腰に隠された陰で確信犯的にチベットを弾圧、日本を侵略している中共に手を貸しているのかと思うと背筋が凍る思いです。
五輪中にも関わらずチベット人140人殺害という報道もあります。虐殺五輪を容認したIOCは責任を取って解体し、五輪は一旦見直すべきです。私の耳には、タシィさんのフリーチベットの叫びがまだ耳について離れません。あの声を決して埋もれさせてはいけないと思います。
「劉翔の棄権で見えた日本と中国の文化の差異」という文を見ると、ちょっと話したいことがある。
中国では確かに劉翔に悪いことを言った人がいる、でも、劉翔は中国人です、多い人が劉翔を応援しています〜人数は悪いことを言った人より多い〜
先生は本当にいろいろな意見を見たか
真実は先生の思いじゃない
ところで金は確実と公言していた星野軍団が悲惨な成績で敗れましたが、これに対するメディアの批判があまりに緩いことに大きな疑問があります。私は一応野球通を自負してまして、彼の戦い方に同意できない部分が、準決勝だけでも5点はありました、つまり勝てる試合を彼の迷采配で落としたわけです。
記者クラブの彼への追求は無に等しい、責任の取り方を聞かなければ、仲良し軍団に対する批判もない、何をしても突付かれた朝青龍とは180度違う報道姿勢です。今は空気が社会を支配する時代ですが、メディアの持つ空気を動かす力あるいは空気を止める力の強大さを今回改めて感じました。
先生がいつもおっしゃるように、第四の権力が支配する世の中は社会基盤が不安定となり政治において地滑りが起きやすくなる、とてつもない全体主義に陥る可能性が高くなる、この風潮を止めねばなりません。しかし私の知恵では名案が生まれないのが実状です、先生の力で打開してください、私も名案が浮かんだらここで提案させていただきます。