ご報告が遅くなったが、8月16日に「表現者」9月号が発売された。連載中の「幻の黄金時代――オンリー・イエスタデイ'80」では、村上春樹と松本隆の奇妙な類似点に言及した。85年に松本隆は『微熱少年』という小説を発表し、半年後に松田聖子に書いた「瑠璃色の地球」が20年後にYOUTUBEで「YASUKUNI」という名作ビデオクリップのBGMに使われ、不思議な生命力を持っていることにも触れた。

しかし、今回はぜひ、「反日プロパガンダと日本の情報発信力」という拙論にご注目いただきたい。昨年6月に歴史事実委員会がワシントンポストへ出稿した意見広告をめぐる様々な批判があったが、昨年暮れまでにほぼ全ての批判が出尽くしたので、その流れをまとめて紹介し、特に「保守派」と呼ばれる人々からの批判に反論を試みた。と同時に、日本の今後の情報発信力に何が必要か言及した。

あの見広告に様々な批判もあったが、カルト相手に反論しても無意味なので、一応まともだと思われるものに取り上げた。中でも小泉政権下で首相補佐官を務めた岡本行夫氏、それに同志社大学教授の村田晃嗣氏への反論に紙数を割いた。また、現防衛大学校長の元神戸大学教授の五百旗頭(いおきべ)真氏を批判した。
五百旗頭防大校長への批判は、昨年の12月にチャンネル桜のニュース解説ではっきり「反論を書く」と言ったので、やっと視聴者や読者の方との約束を果たせたことになる。その点をご報告したかった。

▼慰安婦問題関連のニュース解説・平成19年(2007)3月9日放送(チャンネル桜)


また、慰安婦問題に関して情報戦がどのように展開したのか、昨年雑誌に発表した評論に加え、今回の「表現者」掲載の「反日プロパガンダと日本の情報発信力」も収録して、久々の評論集をなるべく早く上梓したいのでご期待下さい。

▼読売とギャラップの日米共同世論調査の五百旗頭防大校長の解説を批判・平成19年(2007)12月14日放送(チャンネル桜「報道ワイド日本クリティーク」)



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※日刊スポーツコムに連載していた「北京五輪の透視図」はここで。