そこで、ご本人のお許しを得て、沖縄の方からの一通のメールをご紹介しよう。説明は不要なので、この方のメールを虚心になって読んでいただきたい。
さて、その前に、これも読者からの情報提供なのだが、以下の新聞記事を比べてみよう。
2月12日に行われた自衛隊と米空軍の共同救助訓練の記事だ。初めは共同が配信した記事で産経新聞、北海道新聞、中日新聞に掲載された。ごく普通の客観的な記事だ。
津波被害で共同救助訓練 米空軍と空自、沖縄でところが、この共同訓練が沖縄のメディアにかかると、こんな風に報じられる。
(02/12 21:01、02/12 21:30更新)
米空軍と航空自衛隊は12日、津波により多数の島民が沖に流される被害が生じたなどとの想定で、沖縄県うるま市の浮原島訓練場で共同救助訓練を行った。訓練は1979年以降25回目で、日米の隊員約300人が参加した。
被害発生の連絡を受け、米空軍と空自のヘリコプター、航空機が沖縄本島東方約7キロにある浮原島の沖合にゴムボートを投下。海面に降下した救難隊員が、被災者役の隊員25人をゴムボートに引き上げるなどして救出し、同島まで運んだ後にヘリで米軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)に搬送した。
視察した空自航空救難団司令の滝脇博之空将補は「通信方法や専門用語、装備品の違いを学び、能力と連携の向上を図ることができる」と意義を強調。米空軍第31救難中隊司令官のジェイソン・パイファー少佐は「今後も空自と連携を深めたい」と述べた。
これは毎日新聞に掲載された琉球新報の記事。
日米共同救難訓練:空自もハンセン使用 今後も使用の意向もっと酷いのは、沖縄タイムズのこの解説記事だ。
10日午後、金武町伊芸区の米軍キャンプ・ハンセン内のレンジ(射撃場)4のヘリポートに航空自衛隊のCH47J輸送ヘリが2度離着陸したことが分かった。空自那覇基地渉外室は日米共同救難訓練に関連した空自救難隊員20人の人員輸送だと説明。従来から使用していたことも明らかにし、今後も使用する意向を示した。
昨年度から米軍再編で陸自がハンセンの共同使用を始めている。空自ヘリによるハンセン使用恒常化の実態が明らかになったことで、地元では被弾事件の解決が見えない中、共同使用の拡大に憤りの声が上がっている。
空自は金武町と県に事前連絡していない。那覇基地渉外室は、米軍専用施設へのヘリ着陸は地位協定上問題ないとの認識を示し、「研修だけなので連絡しなかった。問題があったと反省している。(今後は)必要に応じて連絡しなければならない」と今後も継続使用する可能性を示した。「米軍の訓練には参加しておらず訓練の研修が目的。共同使用ではないが、そう解釈できるといわれれば反省している」とした。
目撃した町職員によると、ヘリがホバリングしてレンジ4のヘリポート付近に降りて姿を消すのが見えたという。自衛隊ヘリの使用は見たことがないという。
那覇基地渉外室によると、1回目の着陸は午後零時45分ごろで空自隊員20人を搬入し、2回目は午後3時すぎに人員を搬出した。
レンジ4は、地元の反対にもかかわらず米陸軍が都市型戦闘訓練施設を建設、訓練を実施している。
キャンプ・ハンセンの日米共同使用では、米軍再編合意に基づき2007年度から陸上自衛隊が実弾射撃などで使用している。ヘリは使用していない。
日米共同救難訓練は9日から13日まで、浮原島訓練場周辺海域を使用している。平時の空自機や米軍機墜落での共同捜索救助や、津波を想定した共同救助を実施する。那覇基地からヘリではUH60J救難ヘリ2機とCH47J1機が参加している。(滝本匠)
(琉球新報)
[解説]/負担感増に拍車/空自輸送ヘリ ハンセン使用そして、沖縄タイムズはさらに拍車をかけて、こんな記事まで仕立て上げている。このような情報環境下にあれば、本土より住民は無意識の内に全体主義の染まって行く。
航空自衛隊のCH47Jヘリが研修を目的に、米軍キャンプ・ハンセンのレンジ4付近の着陸帯を使用した。地元伊芸区では流弾事件の発生などで米軍演習への反発が高まっている中、今回の着陸は住民の負担感の増加に拍車をかける行為と言える。
空自は「研修の人員輸送のため、通知しなかった」と説明しているが、儀武剛町長は「住民の感情に配慮を欠いた行動」と厳しく指摘する。今回の着陸帯使用については、防衛省幹部からも「あり得ない」「おろかな行為だ」と疑問視する声が出ている。ある幹部は「地元に通報せずに使用しているのであれば、到底理解は得られない」と頭を抱える。別の幹部は「使用は知らなかった。無知というか無神経だ」と指摘する。
ハンセンは、レンジ4にある米陸軍特殊部隊の都市型戦闘訓練施設の移設が遅れ、レンジ3付近で新たに小銃用射撃場の建設工事が着工した。昨年からは米軍再編で、陸上自衛隊が共同使用を開始するなど地元の負担感は増すばかりだ。
軍事上の重要性ばかりが浮き彫りになる一方、騒音など住民生活への影響を考慮する気配はみえない。政府は自衛隊によるハンセン使用について明確な説明責任を果たすことが求められる。(政経部・吉田伸)
騒音に拍車 感情逆なで/空自ヘリハンセンに着陸/伊芸区「無神経だ」/米軍爆音も途切れず
【金武】金武町の米軍キャンプ・ハンセン「レンジ4」に十日、航空自衛隊の輸送ヘリが着陸し、隣接する伊芸区は激しい騒音に包まれた。呼応するように米軍の突破訓練が行われ、爆破音が響いた。「あまりに無神経だ」。昨年十二月に起きた流弾事件の解明も進まない状況で、米軍に加え空自ヘリが訓練のため着陸したことに、怒りの声が上がった。金武町は「航空自衛隊によるハンセンでの訓練が確認されたのは初めてではないか」としている。
同区の池原政文区長と区行政委員が公民館で流弾事件に関する県への要請行動の準備をしていた同日午後零時半ごろ。「レンジ4」付近を米軍ヘリが旋回し、航空自衛隊のヘリが同レンジに着陸するのを目撃した。自衛隊ヘリは数分間基地内にとどまった後、飛び立ったという。その後十五分置きに数回、突破訓練とみられる爆音が響き、噴煙が上がった。
池原区長は「自衛隊のヘリが着陸した後、突破訓練が始まった。米軍の訓練に自衛隊がかかわったかは分からないが、住民は基地の中で何をしているのか見えない」と不信感をあらわにした。その上で「自衛隊がレンジ4を使うという話はこれまで聞いていない。流弾も解決しない中、米軍と自衛隊は住民を軽視している。詳しい説明を求めたい」と怒りをにじませた。
同町議会米軍基地問題対策調査特別委員会の仲間昌信委員長は午後一時前と同三時ごろ、「レンジ4」に着陸する自衛隊ヘリを目撃。「民間地上空で旋回する米軍ヘリの近くに、自衛隊のヘリが一時停止し、訓練を見ていたようだった。米軍と自衛隊はあまりにも無神経だ」と語気を強めた。近く同委員会を開き、今後の対応を協議する。
常軌逸している
県内平和団体も反発
キャンプ・ハンセンへの空自ヘリ着陸に県内平和団体が反発した。
「常軌を逸している」。平和運動センターの山城博治事務局長は「流弾事件で謝罪もない中、自衛隊が、住民感情を逆なでする米軍と同じことをしている。これが米軍再編の実態だ」と憤った。昨秋、海上自衛隊幹部が県内に寄港した米海軍の原子力艦「オハイオ」に乗船していたことを例に、「県民の知らないところで実戦を見据えた共同訓練が、かなり進んでいる。強く抗議したい」と話した。
県平和委員会の大久保康裕事務局長は「米軍は、軍隊特有の横暴さから事件・事故を起こしてきた。自衛隊も同じ体質になっている表れだ」と批判。救難訓練が、実際はともに攻撃し助け合うための「戦闘と一体のもの」と指摘し、「県民は米軍だけでなく自衛隊の脅威にもさらされる。厳しく監視していく」と強い口調で語った。
しかし、先日、沖縄からこのようなメールが届いた。ご本人の許可を得てご紹介したい。
前略失礼します。
「沖縄とアイヌの真実」を読んで、私が関心を持ったのは矢張り、集団自決に関する事です。これについては、沖縄で更に「軍命令」を復活させようとの動きもあるようですが、事実として無かった事を「有った」とする事は、歴史の偽造であって、それは絶対に許される事ではありません。その意味で、私は藤岡信勝氏の論を支持します。
実は、私の母は、集団自決のあった座間味島の直ぐ隣にある阿嘉島の生まれ(私も勿論同じです。)ですが、母の話によると、阿嘉島でも集団自決の用意をしていたとの事です。その理由は、「米軍が上陸して殺されるより、その前に自分たちで死のう」と言うものです。しかし、当時、まさに親族10人程が集まって自決をしようと言う時に、山から下りてきて、「死ぬな!」と言ってこれを止めたのは、友軍の山下伍長であったとの事です(友軍とは母の言葉で、日本軍という言葉はありません。)。
当時、母の実家には多数の兵隊が出入りしており、住民との関係は非常に良かったとの事であり、今も戦争の時の話になると母は懐かしがって話します。今沖縄で声高に主張されている「残虐な日本兵」と言う刷り込みは、明らかに政治的な意図を持って行われているもので、歴史的事実に反するものである事は言うまでもありません。そうでなければ、阿嘉島のように、正月には家々に日の丸がはためき、また、家の中に皇太子殿下(当時、今上天皇)の写真が飾られると言う事はありません。
私自身は、本土他府県での勤務が長いため、沖縄には高校3年までしか居ませんでしたが、帰省する度に沖縄の言論には異様さを感じています。そのため、たまに、琉球新報、沖縄タイムスに抗議の書面又はメールを送ったりしています。
沖縄に関しては、勿論、地元沖縄の政治的動きにも関係しますが、余りに政治的な面からの議論に偏りがちであることは否定できません。しかし、真実の沖縄をとらえるためには、政治的な面のみではなく、民俗行事、信仰、文化面等からの掘り下げた議論も必要な
のではないかと思います。
貴誌を拝読するのはこれで3冊目ですが、何れも日本の行く末を考える上で必要不可欠な内容であり、いろんな面から勉強させて頂いています。益々のご発展を祈っています。
河村建夫官房長官は5日、日米安全保障条約による米国の日本防衛の義務が尖閣諸島にも及ぶかど
うかについて「尖閣諸島に適用する米国政府の見解は従来からのもので、変更していないとの確認を得た」
と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた
【動画ニュース掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj6.cgi
やはりご親族の経験を知っていらっしゃる方の言葉は違います。沖縄が一日も早く普通の(中立的な)場所になって欲しいのですが、それには中国の軍拡という危険な外圧がなければ無理なのでしょうか。もしそうだとしたら悲しいことです。この方のような勇気ある発言・行動を支持します。