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2006年05月24日

民団と総連。韓国と北朝鮮。--北東アジアの遠い夜明け(34)

※色々なことが重なりしばらく更新ができませんでしたが、エントリーを再開します。4月21日以降のメモ書きも、少しずつ4月以降の日付にポストして行くのでご一読ください。

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さて、かねてから噂のあった民団と総連の <和解> の儀式が5月17日に行われた。今年になってから水面下で色々な動きがあったのだが、遂にその日がやって来た。「歴史的和解」などと朝日を筆頭にテレビが誤った報道をするので、あまり関心のない一般的日本人は、まるでいいことが起きたような気になってしまう。これが怖い。
民団と総連、歴史的和解 トップが17日に初会談

 在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、半世紀にわたる従来の対立関係を解消して歴史的な和解をすることが16日、分かった。双方のトップが17日午前に初めて会談した後、共同声明を発表する。
 韓国の盧武鉉政権が北朝鮮との融和政策を進めていることを受け、国内でも南北が歩み寄りをする方向になったとみられる。
 17日のトップ会談は、民団中央本部の河丙☆団長ら代表団7人が東京都千代田区の総連中央本部を訪問し、徐万述議長らと会談する。民団によると、会談のテーマは「和解と協力」「大同団結」で、その上で共同声明を発表する。
 関係者は「組織的な融合はまだ先の話だが、在日コリアンとして協力していこうということ。歴史的なことだ」と話している。
 (注)☆は金へんに玉(共同 2006年5月16日)
意識的か無意識かは別にしても、こうやって偏向報道が生まれるのだが、民団と総連がなぜ手を結んだのか客観的に考えれば、とてもポジティブに報じられないはずだ。
これとは逆に、イラク情勢ではネガティブにしか報じられないのが日本メディアだ。共同通信などが米国のリベラルメディアの劣化したコピー&ペイストを貼っているだけなのが現状だ。

産経はさすがに総連による民団乗っ取りを危惧する社説を18日に掲載したが、簡単に言えば、両団体が本国とパラレルな動きをしたということだ。金大中政権の南北融和策は、結局、北朝鮮の李朝共産主義体制と瀬戸際外交を延命させ、盧武鉉政権がその流れを加速させる課程で、韓国の深刻な北朝鮮化が始まった。それがそのまま、日本の民団と総連の接近に繋がっただけだ。いったい、どこに <歴史的和解> のポジティブな意義を見出せるのだろうか?
もし肯定的な側面を見出せるとしたら、南北関係なく、朝鮮半島と日本の関係史を新たな視線で捉え直し、特別永住許可がある <在日> という存在の曖昧さを日本人が真剣に考え直すきっかけにすること以外にないだろう。
たとえば、西日本新聞のこんなノーテンキな社説に、日本人は疑問を感じるだけだ。
見つめ直す契機にしたい 「在日」の和解

 長年対立関係にあった在日韓国・朝鮮人の2団体、在日本大韓民国民団(民団)と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)のトップが初めて会談し、これまでの「反目と対立」を「和解と和合」に転換させることで合意した。
 2団体の和解は、玄界灘をはさんで在日社会を二重に取り巻く「向こう側」と「こちら側」での環境変化を反映した自然な流れであり、歓迎する。
 和解を促した変化の1つは、軍事政権から民主主義政権に移行した後、曲折しながらも高まってきた朝鮮半島での南北融和の機運だ。もう1つは、日本社会に生活の基盤を築き、1世から2世、3世、4世と世代を重ねて定着してきた在日社会の質的な変容である。
 両団体が半世紀を超して併存してきた背景には、組織の成立過程にもみるように、第2次世界大戦後の世界の冷戦構造があった。朝鮮戦争(1950―53年)とその後の分断国家の現実は、両団体の溝をさらに深めた。
 だが、旧ソ連の崩壊とともに冷戦は終わりを告げ、世界の構造は変わった。金大中政権から盧武鉉政権へと引き継がれてきた韓国の北朝鮮に対する「太陽政策」は、結果的に、在日社会にも投影することになった。
 2000年6月、当時の金大中韓国大統領が平壌を訪れて行った歴史的な南北首脳会談は、在日社会にも雪解けへの期待感を生んだ。それが、民団と総連による各地域での合同の集い「ハンマダン(1つの広場)」にもつながっている。
 半面、北朝鮮による核開発問題に拉致問題が重なったことは、総連にとって組織の危機につながるほどの打撃だった。ただ、これは6カ国協議など国際的な枠組みや政府間の外交努力で解決すべき別の問題である。
 国内での政治課題はどうか。両団体はいま、「対立」をほどいたばかりにすぎない。日本での「同胞」の権益を守る両団体の活動方針が、和解を機にすぐ一致するわけではない。
 たとえば、民団は地方参政権を求めているが、総連は反対している。両団体がどんな課題で共同歩調をとるかをめぐって意見が衝突することはこれからもあるだろう。日本政府も在日政策の展開には新たな視点が必要になる。
 地理的に朝鮮半島とは一衣帯水の関係にある九州は、古代から人々の往来と交易、文化の交流が盛んな地域だった。
 近代に入って朝鮮半島から日本に最初に人々が渡ってきだしたのは19世紀末で、主に九州の炭鉱労働者としてだったとされる。その意味で九州は、現代日本に在日社会が形成された最初の現場ともいえるだろう。
 民団と総連は和解した。しかし、和合のきずなはまだ浅い。それを踏まえつつ、日本の社会にとって今日的な在日問題とは何かを見つめ直す契機にしたい。
 =2006/05/18付 西日本新聞朝刊= 2006年05月17日23時48分
奇しくも5月17日、「かん天な人」という拉致事件と在日の問題を扱った自主制作映画の試写会があった。監督は在日朝鮮人の朴信浩(パクシンホ)氏。脚本は米田隆治氏。
映画「かんてんな人」7月22日公開.jpg総連を告発する映画を、民団と総連の会談の日に、在日と日本人が発表したのは、歴史の皮肉と言っていい。映画の概要はオフィシャルブログに掲載されている。
7月22日からの一般公開も決まっているので、興味のある方は足を運んで欲しい。もうちょっとテンポを上げた演出が欲しかったと思ったが、重いテーマを乾いたタッチで描いた秀作だ。過激な科白もポンポン飛び出すが、それがブラックユーモアの風味を添える。
脚本の米田氏は「普遍的な人間的なものと対極にあるのが北朝鮮という国で、在日を喰いものにして、日本人と在日を分断する総連」を描いた映画だと上映前に挨拶した。
朴信浩監督に上映後、総連と民団の和解をどう思うか尋ねると、「嘘です。風当たりが強いからでしょう」と言い切った。
posted by Kohyu Nishimura at 23:59 | Comment(7) | TrackBack(4)
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この記事へのコメント
「国連の報告者」に圧力をかけてもらい、
人権擁護法を作らせたい人たちにとって、
人権侵害国家北朝鮮のイメージは悪過ぎる・・・

そこで、北の諜報機関としての総連が、
「印象の上書き」というテクニックを、
使ったのでしょう・・・でも、スカタン。

上げ底の韓国ブームがへこまないうちに、
「拉致する総連」の乱暴な印象を吸収させて、
あとは壮絶なポジティヴキャンペーンを展開し、
否定的文言を吐こうものなら、
サベツシュギシャだあああ作戦?・・・でも、失敗。

プロの書き手のブログで、情報を共有できることが、
防波堤の高さを増しているかと思えます。
これからも、価値あるブログをお続けになって下さいませ。
末筆ながら、復活、おめでとうございます。
Posted by 諜報機関のテクニック at 2006年05月26日 13:29
週刊新潮】朝鮮総連とズブズブの外務省 総連参加団体に乗っ取られた「児童の権利条約」意見交換会
週刊新潮
6月1日号(ネット上のソースなし)
「朝鮮総連系メンバーに選挙された「児童の権利条約」意見交換会
児童の権利条約---。国連の下、192ヶ国が締結しているこの条約の目的は、全ての子供の保護と人権の尊重にあるはず。ところが、外務省が開いた条約についての意見交換会は、朝鮮総連系のメンバーに占拠されていたのである。
3月17日の意見交換会は、外務省によれば、日弁連、子どもの権利条約レポート連絡会議、第3回報告書を作る会、と三つの団体が参加したという。
 もっとも、これでは団体の由来は分からないが、手元の資料によれば、たとえば「連絡会議」の参加予定メンバーは23人で、その内訳には仰天するほかない。在日本朝鮮人人権協会から3人、在日本朝鮮人民主女性同盟から3人、そして朝鮮学校オモニ会連絡会から3人。なんと朝鮮総連系のメンバーが9人を占めるのだ。
「条約を締結した国は2年以内に、その後は5年ごとに、実地状況を国連に報告する義務があり、今年は3回目の報告年。そこで、広く意見を募るために意見交換会が開かれたのです」(外務省担当記者)
 だが、「広く意見を」とは口先ばかり。しかも、外務省は意見交換会のメンバーをバレるまで公表しなかったのである。
 「やはり今年、政府報告が行われる女子差別撤廃条約の意見交換会に、朝鮮総連系の団体が出席しまして」
 と、児童の健全な育成を守るネットワークの世話人、岡本明子さんが言う。
 「ひょっとすると、児童の権利条約の意見交換会にも特定の思想的背景を持つ団体が参加し、政府報告書の作成に関わっているのではないかと思い、ある国会議員に調べてもらいました。すると、3月17日に、何の告知もなく意見交換会が開かれ、そこには総連傘下の団体が名を連ねていたのです」
ところで、前述の「報告書を作る会」も意見交換会に参加している。こちらは不偏不党と思いたいところだが、その筆頭に記されている福田雅章氏は、拉致被害者の家族会が北朝鮮への経済制裁を求めたとき、ことさら「対話による真相究明」を訴えた御仁である。
 さて、岡本さんが議員を通じて外務省人権人道課に、公開の意見交換会を改めて開くべきだと伝えると、「5月12日にもう一度開くとの答え。総連系の団体と同席できると思って準備を始めると、人権人道課が『向こうがそちらと一緒にやるのは嫌だと言っている』と伝えてきたのです。
 いちいち総連系の団体にお伺いを立てているのだ。結局、意見交換会は別々に開かれ、総連系が参加した方は相変わらずの非公開。そこでは児童の権利という御旗の下、「朝鮮学校への補助金を増やせ」など、民族問題が堂々と語られたと言う。
 「4月下旬、ある会合の席で安倍晋三官房長官が、『児童の権利条約についておかしな動きがある』と憤慨していました」
 と、ある自民党関係者は言うが、外務省はなぜ、特定の利益を代表する団体の声にばかり耳を傾けるのか。
 「従来から同条約に関心を示し、活発に活動してきた団体からの要望を踏まえた。ここの参加者は当方で詳細を把握するのは困難」
 と、報道課は虚しい申し開きをするが、政治評論家の屋山太郎氏が呆れて言う。
 「朝鮮総連、すなわち北朝鮮は、利用できるものは何でも利用して日本政府を捉えていこうとする。人権はその恰好の道具で、外務省は断固としてノーと言うべきなのに、その度胸がない。これでは国民の権利が危うくなるばかりです」
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50509690.html
mumurブルログ【
Posted by 大介 at 2006年05月27日 04:30
お久しぶりです。復活おめでとうございます。


さて、民団と総連の合体ってことですが、なんなんだ?って感じです。


敢えて悪の枢軸の北に吸収されるように民団がなくなり、南は北の被害者なのに、自分達も悪の枢軸の傘下に入り、加害者になるなんて…ノムヒョンも気が狂っているとしか思えません。
いよいよ、支那帝国の片棒を担ぎ、あちらこちらに害悪をまきちらすつもりですかねえ。
返す言葉もありません。
Posted by 憂国者 at 2006年05月27日 17:51
先日はどうもありがとうございました。
何とも因縁めいた日に試写会となりましたが、
これはこの映画が永遠に記憶に残る日に
試写会を行った作品として残るということでもあり、
一種の祝福と思っています。

それにしても政府やマスコミの親北朝鮮勢力からの
食われっぷりにはあきれるばかりです。
Posted by ACT FACTORY TOPIX 米田隆司 at 2006年06月01日 18:10
これですべての在日コリア人は日本の敵という事になった。韓国が上陸用強襲舟艇を大量に建造し、最近では湯島は韓国のものといいはじめている。日本国内で韓国、北朝鮮に呼応する勢力の組織作りをしているのであろう。まずは教育からそして日本人の洗脳をという訳であろう。義務教育の教員なんておつむが弱いやつが多いからな。まったく困ったもんだ。われわれは自分のこどもはきちんと教育しないとね。教員に任せられないよね。悪いけど。
Posted by SS at 2006年06月02日 23:51
日本に北朝鮮工作員が多くて、ふんぞり返っているのかを示すいい例。
特に日本のマスメディアには工作員が多いからね。
Posted by ★李氏朝鮮の奴隷を解放したのは日本だった! at 2006年06月04日 02:32
今日は酔夢ing voice では来れずに西村幸祐で入ってきました。ビッグローブ使用。何があったのでしょうか.桜チャンネルからお姿が消え、ブログが途絶えがちなので、お体大丈夫かと心配しています。ワールドカップの取材でお忙しいなら良いのですが。
Posted by 甲斐智恵 at 2006年06月04日 21:29
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Weblog: なめ猫♪
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