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2007年07月05日

A Fool on the HILL 核査察より拉致査察を!

HILL.jpg世紀の茶番劇IAEAの核査察がひとまず終了した。IAEAのやる気の無さもそうだが、米国の北朝鮮外交の迷走ぶりは下院外交委の慰安婦決議と並ぶ大失態として、後世の歴史家から物笑いの種にされるだろう。
国務次官補クリストファー・ヒル氏の哀愁を漂わせた物腰は、まるで全世界の中年男の悲哀を一人で肩に背負ってしまったような印象を与える。
福井県立大学教授の島田洋一氏が非常に面白い事を書いている。BDA問題で「技術的な」(笑)理由から北朝鮮へ資金が送信されなかった頃、島田氏はこんな事を書いている
「あと2,3日で解決する」「あと2、3日待ちたい」と、「2,3日(a few days)」を連発し、狼少年ヒルとも呼ばれるクリストファー・ヒル氏だが、ビデオでよく聞き直して見ると、どうも a few days ではなく、a few decades(デケイズ) と言っていたらしい。
ア・フュー・デケイズなら2,30年という意味だから、確かに氏の危機感を欠いた行動パターンと整合性が取れる。
また、島田氏はBDA送金問題を「バンコ・デルタ・アジア」ならぬ「バンコ・デルタ・アメリカ」と揶揄し、皮肉っている
foolonthehill.jpg氏のユーモアの感覚はなかなか鋭い。島田氏はこの日のエントリーでクローディア・ロゼットやジョン・ボルトンを引いてブッシュ政権を批判したが、ボルトン前米国連大使は、7月3日のウォールストリート・ジャーナルでも激烈な政権批判を展開した(リンク先は登録無しで読める同論文掲載のAEIのサイト)。

beatles_fool.gifボルトンによれば、リチャード・ホルブルック(民主党影の内閣国務長官)が国務省の北朝鮮政策を操り、ヒル国務次官補の北朝鮮との交渉に影響力を行使している、と驚くべき内容が書かれている。産経の古森義久氏もこの記事を取り上げてくれた

ブッシュ政権の対北政策を非難 ボルトン前米国連大使

【ワシントン=古森義久】ブッシュ米政権で国務次官や国連大使を務め、北朝鮮核問題をも担当したジョン・ボルトン氏は3日付のウォールストリート・ジャーナルに「平壌の忍び足」と題する論文を寄せ、「北朝鮮政策に関する限り、ブッシュ政権はもう終わってしまった」と激しい批判を表明。ブッシュ政権の対北朝鮮政策が官僚や学者に乗っ取られ、クリントン政権時代と同様の欠陥だらけの融和政策となったと非難した。
 同氏は米国側の過剰な譲歩として(1)マカオの銀行の北朝鮮口座の凍結解除(2)北朝鮮による6カ国協議2月合意の履行の大幅な遅れの許容(3)ヒル国務次官補の平壌訪問に代表される北朝鮮との一連の2国間接触(4)北朝鮮の6月の弾道ミサイル発射の事実上の許容−などを挙げ、特にミサイル発射については「日本の安倍首相がブッシュ政権のとるべき措置を言明してくれた」と日本政府の対応を評価した。
 ボルトン氏の論文はさらに、米国政府は対北政策をクリントン政権時代の米朝2国間の交渉で欠陥の多い融和的な合意を成立させ、核兵器の開発をまったく阻止できなかった状態に戻したと批判し、いまのヒル次官補の北朝鮮との接触はクリントン政権で国連大使だったリチャード・ホルブルック氏の助力を得ていると指摘した。
(2007/07/04 23:52)
今回、一番衝撃的だったのは、IAEAが査察をした寧辺核施設の貯蔵庫から抽出済みの燃料棒がキレイに消えていたという毎日の報道だ。他メディアでソースを当たっていないが、もし、この毎日の報道が正しいのなら、北朝鮮はプルトニウムをどこかに貯蔵していることになる。
おまけに、3日の時点で北朝鮮はまたヤクザのような要求をしている
北朝鮮、核施設停止前の重油引き渡しを要求
2007.07.03 Web posted at: 11:46 JST
- CNN/AP/REUTERS
ワシントン──北朝鮮は、同国の核問題をめぐる6者協議の初期段階措置に盛り込まれている寧辺の核施設停止・封印を履行する前に、見返りである重油を引き渡すよう新たに要求した。米当局者が2日明らかにした。核施設停止がまた先送りされる可能性が出てきたことで、米政権の一部には北朝鮮の不誠実な対応を批判する向きもある。
6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は先週、来週に見込まれる協議再開前に核施設が停止されることへの期待感を示していた。しかし複数の米当局者が匿名を条件にロイター通信に語ったところによると、北朝鮮は韓国に重油提供を要求し、国際原子力機関(IAEA)に対しても原子炉停止前に、重油5万トンのうち少なくとも一部を求める意向を表明したという。
別の米高官は2月13日に初期段階措置が発表された後、記者団に対して、核施設の停止・封印前に北朝鮮への重油引き渡しに応じない方針を明言していた。
寧辺の核施設は稼動を続けており、停止に向けた準備が行われている兆候はない。
さらに追い討ちを掛けるように、こんな報道まで飛び出している。
一部重油の先行供与を容認=北朝鮮の核施設停止前に−米

【ワシントン3日時事】マコーマック米国務省報道官は3日、北朝鮮が寧辺の核施設の稼働停止前に、初期段階措置の見返りである5万トンの重油のうち「ごく一部」を先に提供するよう韓国に求めていることを大筋で確認するとともに、「そうした合意が成立すれば、われわれは反対しない」と記者団に述べた。
 2月の6カ国協議で合意された核施設の稼働停止・封印など初期段階措置を北朝鮮に履行させるために、一部重油の先行供与を容認する立場を示したものだ。
eastasia(2).jpgIAEAが本気でないのも北朝鮮の核が脅威でないからである。北朝鮮の核が脅威であるのは間違いなくわが国なのに、日本メディアのユルユルの報道ぶりは核以上に脅威だ。まず、前提として核と拉致がセットである事を、なかなか国民に分からせないような報道をしている。何度かここに書いたように日本は6者協議から早く離脱し、非核三原則の撤廃をまず宣言し、核保有について議論を始めるべきだ。そして、支那へはODA停止の圧力を掛け、拉致と核をセットで解決するように働きかけるべきだ。
少なくとも、日本が核保有に向かうことが北朝鮮の核の脅威を著しく減衰させる最も効果的な戦略である。

ところで、日本の反核運動だが、7月3日付けのエントリーに書いたように、反核兵器運動に巣喰う旧サヨクは、この長崎新聞の記事のようにイデオロギー闘争に利用することしか考えていない。阿比留瑠比氏がブログで、本島・元長崎市長の過去発言から彼の病的な反日思想を暴いてくれた

※ネット上で河野談話白紙撤回のオンライン署名が行われている。
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posted by Kohyu Nishimura at 05:19 | Comment(18) | TrackBack(5)
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この記事へのコメント
スレ違いですが。。以下見るとラントスを最終的に説得したのはフィリピン系の団体ですね。知らなかった。

Emelina Galang, a Florida-based Filipino American university professor and author, rallied the Filipino American community to sign petitions to beef up congressional cosponsors.

“This is not only a Korean women’s issue, as some or many may believe, but also a Filipino women’s issue of justice that our community and media have to support,” she told Philippine News in a telephone call from her home in Miami. She personally went to Lantos’ district office in San Mateo and got his agreement to cosponsor the resolution.とあります。



http://www.philippinenews.com/news/view_article.html?article_id=faba0d2ff8f577634030cec2c3a96287
Posted by truty at 2007年07月05日 07:36
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070705/wdi070705000.htm
同じようなのが産経にも
すべての日本人(西村氏たちも含む)が認識の再構築
が必要だと感じましたが

Posted by 一時停止 at 2007年07月05日 08:56
むしろ逆でしょ。今が反撃の時期ということ。その産経の記事のように日本にアイデンティティを感じなくなった日系人が本当に増えているなら、日本という国家が溶解いているということの証明になる。
一時停止という人は、そうあってほしい人なんでしょ。アメリカか中国か、どちらかの奴隷になるように日本人は強いられているのが現状なんだから、そうしない人は一時停止という人のように開き直るだけでしょ。

でも、その記事ちょっとおかしいね。
Posted by HIDE at 2007年07月05日 11:52
> この長崎新聞の記事のようにイデオロギー闘争に利用することしか考えていない。阿比留瑠比氏がブログで、本島・元長崎市長の過去発言から彼の病的な反日思想を暴いてくれた。

原爆の反対団体の実態は、原爆投下賛成派ということを日本人の多くが知れば、原爆アレルギーが消えることでしょう。
Posted by とおる at 2007年07月05日 12:42
Hideさん

>>今が反撃の時期ということ

そのとうり!”蛇の頭をつぶす”だと、えらそうに。つぶせるものならつぶしてみろ。こうなったら徹底抗戦だ!
Posted by truty at 2007年07月05日 13:53
西村様 今日も素晴らしいエントリーありがとうございます。本当に核査察より拉致査察ですね。
fool on the Hillというタイトルには笑わせてもらいました。
青木直人氏もかねてから書いているように、ここで日本は中国へODAがらみの圧力をかけて、6者協議で中国の顔をつぶしたアメリカを牽制するべきです。非常に難しい外交力が必要とされています。
中国への圧力で、中国をまた主役の座に立たせるということを日本はしなければなりません。
拉致問題と核問題はセットという西村さんの認識は本当に正しいと思います。
Posted by 愛読者 at 2007年07月05日 14:17
 昨日のTV番組で、青山繁晴氏が今回の米朝、中朝の会談のウラには現在休戦状態にある「朝鮮戦争を恒久的に終結させる」という密約があるようなことをコメントしてました。万一北朝鮮の核保有を容認したままそれが実行されるのであれば、日本は待ったなしで「核武装」する必要があります。日米同盟の底が透けて見えてきたような気がします。
 米国は日本の安全保障や拉致問題よりも、見せ掛けに過ぎない朝鮮半島の緊張緩和セレモニ−を選んだというになります。
 それは中共と利害関係が一致すれば米国が台湾問題に関しても、日本を外して何らかの妥協をする可能性もあり得るということを意味しているように思えてなりません。
Posted by sho at 2007年07月05日 18:06
朝日放送の「ムーブ!」という番組にて、久間氏の原爆発言について、大谷昭宏氏、宮崎哲弥氏、橋下徹氏が討論しました。http://diablo.web.infoseek.co.jp/movie2/move3.wmv
また、「ムーブマガジンスタンド」のコーナーの2つ目のテーマで、「週刊文春」2007年7月12日号で取り上げられている「緒方元長官の闇 検察捜査が封印した総連副議長『許宗萬と永田町』」が紹介されました。http://diablo.web.infoseek.co.jp/movie2/maga.wmv
(翌日の午後4時頃に動画が消去されます。)
自民党や社会党の売国奴議員たちの名が続々。
Posted by たか at 2007年07月05日 18:20
朝日放送の「ムーブ!」という番組にて、久間氏の原爆発言について、大谷昭宏氏、宮崎哲弥氏、橋下徹氏が討論しました。http://diablo.web.infoseek.co.jp/movie2/move3.wmv
また、「ムーブマガジンスタンド」のコーナーの2つ目のテーマで、「週刊文春」2007年7月12日号で取り上げられている「緒方元長官の闇 検察捜査が封印した総連副議長『許宗萬と永田町』」が紹介されました。(翌日の午後4時頃に動画が消去されます。)
自民党や社会党の売国奴議員たちの名が続々。
Posted by たか at 2007年07月05日 18:22
>HIDEさん

>>でも、その記事ちょっとおかしいね。
例えばどの辺り、ぜひ聞きたい。
あと
>>今が反撃の時期ということ
誰(どこ)に?
Posted by 一時停止 at 2007年07月05日 22:14
 初めまして。
 核武装論に対する疑問を二つばかり呈示したいと思ひます。
 1.アメリカが許すか。
 2.武器輸出のやれない国に、核兵器の開発が  可能か。
Posted by キラーT細胞 at 2007年07月06日 10:35
日高レポートでアメリカ高官だったか軍人だったか忘れましたが、日本は集団自衛権を超えた攻撃する権利にまで踏み切るべきである。アメリカは日本やイランが核を開発することを止めることはできない。と言ってました。

要するにアメリカの国益にかなうなら、日本の核開発を肯定も否定もするって事です。日本は日本の国益のみを考えて決断する。他国の思惑に惑わされない。イザというときに備えて、準備しておいたほうがいいと思います。
Posted by 核 at 2007年07月06日 13:10
去年の段階で何人ものアメリカ人学者が日本の核武装を容認していますよ。
ここの過去ログを読むだけでも分かります。それに、西村さんは核議論が起こるだけでも、北朝鮮への抑止になるし、アメリカに対しての牽制になるって、いつも書いているし。
「ぼくらの核武装論」に入ってる西尾幹二さんと西村幸祐さんの対談でも、そういう話がテーマになってますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775508938/kaoru-22/ref=nosim/

少しは読まれたらいかがでしょうか? 西村さんは、スポーツライターだった10数年前から、いつも世論や世の中の動きの数年先を読むことを書いてくれる貴重で優れた書き手です。
Posted by キラ−T細胞さんへ at 2007年07月06日 15:25
>無名氏さんへ

 私も米国の中に日本の核武装を容認する人々がゐる事は知つてゐます。然し、未だにホワイトハウスや米議会を容認派が占めたとは聞きません。この事実を軽視するのは危険ではありませんか。アメリカの我が国に対する不信と軽蔑は、我々が考へてゐる以上に根深いものがあると私は思ひます。根拠を知りたければ、松原正著『天皇を戴く商人国家』(地球社)、同『我々だけの自衛隊』(展転社)を読んで下さい。
Posted by キラーT細胞 at 2007年07月06日 17:21
キラーT細胞様
それらの本を読まなくても今回の慰安婦決議だけで、彼らの日本人侮蔑は戦前とそんなに変わっていないことが分かります。
しかし、だからと言って黙ってアメリカの属国であり続ける必要はないわけです。何も発言しない日本人をますます彼らは軽蔑するでしょう。塩崎官房長官の言葉を彼らは軽蔑してるはずです。
日本が真剣に核武装を考え、核保有論議を深めだせば、おのずとアメリカ人も真剣に日本を考え始めるでしょう。そういう意味でも西村氏の訴えは本質を突いたものだと思います。
Posted by hide at 2007年07月06日 17:59
北の新型ミサイル、実戦配備段階へ=「韓国標的」と懸念−米国防当局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070707-00000050-jij-int

米国防総省がアジア特別顧問を新設へ、初代に前副次官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070707-00000304-yom-int
Posted by たか at 2007年07月07日 18:13
在日成りすましが、日本に住み、日本人の名前で日本を糾弾してます。毎回むかつきながら敵を知るため呼んでます。
今回はTHE FACTSをデマ広告と決め付けています。
http://d.hatena.ne.jp/yamaki622/

桜チャンネル、テレビで公開討論をやってもらいたいです。吉見教授、朝日新聞も交えて大討論会をやり、国民の共通認識を形成する。実現できませんでしょうか?
Posted by 憂国 at 2007年07月08日 00:43
荒らしのトラックバックや荒らしカキコが多くのなるのは、北朝鮮がらみ、慰安婦がらみのエントリーですね。反日ファシストたちにとって、本当に西村さんのブログが都合が悪いんでしょうね。
Posted by 荒らしバスター at 2007年07月09日 04:21
コメントを書く。悪質な妨害を避けるためコメント欄は承認後、掲示いたします。
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